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医師・歯科医師・医学者、医療機関や介護、福祉施設にお勤めの方、また、その分野を志して学んでいる方などに、広くご賛同を呼びかけます。

ひろしま医療人・九条の会主催行事のご案内

劇映画 渡されたバトン〜さよなら原発 上映会
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora3/index.php

2013年7月7日(日)@10:3012:30/A14:0016:00
島平和記念資料館東館地下「メモリアルホール」
前売:一般 1,000円(当日1,300円)/ペア 1,800円(当日なし)
高校生以下無料.製作協力券もご利用いただけます

前売チケットは、ひろしま医療人・九条の会(事務局:広島県保険医協会)にお申込いただくか、郵便局に備え付けの払込票(青枠)をご利用の上、代金を払い込んでください。確認次第、郵送します。
●チケット必要枚数(一般_枚、ペア_枚)を記入。合計金額が払込金額となります。
●払込口座は、01310-4-96049 ひろしま医療人・九条の会
●払込確認・郵送には日数がかかりますので、郵便払込での申込みは、6月20日までとさせていただきます。
■ 『ひろしま医療人・九条の会』結成アピール 2006年11月3日

  今、日本では、第9条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭してきています。その動きに俊敏に反応した9人の各界著名人の呼びかけで始まった「九条の会」は、全国の地域、職場などで結成され、全国5千以上の「九条の会」へと広がってきています。日本国憲法を守るという一点で手をつなぐこの「会」は、思想信条や組織を超えた大きな輪をつくり、各地で創造性あふれる取り組みが行われています。
 憲法9条は数多くの犠牲の上にたって生まれ、今日の平和を築き守ってきた日本の誇るべき財産であり、世界平和への道標となるものです。この9条を守り行使していくことは、私達に与えられた未来への使命ではないでしょうか。また医療者として、25条で保障される生存権にもとづく社会保障を破壊する道を選ぶことはできません。
 新しく総理大臣となった安倍晋三氏は「憲法改正」を明言し、その手続き法の早期成立や集団的自衛権の研究にも言及しており、戦後日本は今、最大の分岐路に立たされているといっても過言ではありません。このような情勢のもと、広島では11月3日、「九条の会」呼びかけ人の小田実氏などを招いて1万人規模の集会が企画されています。この時に、被爆地広島で医学・医療に携わる者や志す者が、「九条の会」アピールを支持することの一点でつながる『ひろしま医療人・九条の会』を結成し、戦争の惨禍を繰り返さないことを訴えていくことは、大変重要な意味を持ちます。
 「ひろしま医療人・九条の会」の輪を大きく広げ、広島の地から平和と命を守ることを世界にアピールしていきましょう。

■ 結成総会に際し、いただいたメッセージ中から、全国「九条の会・医療者の会」呼びかけ人川越厚先生のメッセージを紹介します。
第9条、平和を支える支柱、世界に誇る遺産

ホームケアクリニック川越院長 川越 厚

 8月6日、父は決まって広島を離れていた。推測するに、その日そこにいることが辛かったのであろう。爆心地からさほど離れていない学校の音楽室で、そのときピアノを弾いていた父。一瞬の閃光と共に校舎が押しつぶされたが、彼はピアノの下から奇跡的に無傷で助かったのだった。火の海をかいくぐって、家の下敷きになっていた祖母を助け、母が疎開していた可部の三入まで祖母を送り届けたのである。その後自ら急性原爆症の体で生死をさまよいながら、祖母をその一月後に看取ったのだった。戦闘員の死は戦場で何度も見てきた父ではあったが、非戦闘員の悲惨な死は本当にショックだったようだ。そのような思い出の日に、その場に父はいることができなかった。原爆は彼にとって耐え難い経験だったのだ。
 戦後生まれの自分にとって、広島は平和の原点、非戦をアプリオリによしとする信仰の聖地といってもよい場所だった。子どもの頃から父を含め、多くの体験者が語る体験談に耳を傾け、長じては原爆に関連した書物、映画などを恐怖の気持ちで追体験した。そのような作業を通して、戦争の悲惨さを骨の髄まで沁みこませたと言っても過言ではなかろう。
 しかし今、原爆の原体験が風化しつつある。政治家は昨今の国際情勢を追い風に、平和認知症(ぼけ)を盛んに強調するが、問題は「平和ボケ」ではなく、「戦争記憶喪失」である。力の論理が幅を利かす現代だからこそ、力の行き着く先の戦争、無意味で悲惨な戦争をもう一度原体験から思い起こさなければならない時に僕たちは立っている。
 広島は近くて遠い町。東京に出て40年有余、僕はいま東京の下町で在宅ホスピス医をしている。ホスピスケアは、目の前から速やかに消え逝く儚いいのちの一つ一つを愛おしみ、大切にする医療である。そのような医療に医師として関われることを大変幸せに思っている。
 ひるがえって戦争は、一瞬にして数万、数十万のいのちを機械的に奪ってしまう。同じいのちでも、なんという違いであろうか。戦争ではいのちが質として問われることはなく、量としてしか捉えられない。加害者、被害者という枠組みは、戦争の無意味さの前ではあまり意味がないかもしれない。僕たちはアジア近隣で隣人を殺戮し、太平洋戦争で大切な若者を失い、原爆で無垢の尊いいのちをたくさん殺された。そして1945年の敗戦時、戦争の無意味さを余すところなく学び、さらに不戦の誓いを憲法に託し、それを世界に約束したのだった。
 憲法9条は、考え方によっては島国のわが国だからこそ、これまで守り続けることができたのかもしれない。確かに米国の軍備力に守られての、脆い平和だったかもしれない。いろいろな要素が考えられるだろう。しかし大事なことは、この憲法があったからこそ日本国民は戦争で他国民を殺すこともなかったし、逆にいのちを狙われたこともなかったのだ。脆いが強い力を持つ平和を僕たちは経験することができたのだった。戦後60数年にわたって、そのような状態を保つことができたのは、たしかに奇跡かもしれない。だが、その奇跡を可能にしたのが、憲法第9条の不戦の誓いだったことに異論はなかろう。
 戦争をしないことがいかに国益に合い、しかも自国民、他国民に安堵の気持ちを与えるか。わが国が戦後一貫して守ってきた憲法9条の精神は、他国の範となってきたし、その精神が遵守されたこれまでの歴史は、日本だけが経験した貴重な実験だったと見ることができよう。昨今の政府の動きを見ていると、これまで大切にして成功してきたわが国の実験を無視しているように思えてならない。
陸軍の兵士として各地を転戦した父は、夜中何か夢でも見るのか、大声を出してうなされることがよくあった。きっと戦闘で、また街中で人を殺した夢をみていたのに違いない。いま、そのような夢にうなされていた父を気の毒に思う。だがこれはもちろん、父だけの体験ではない。私たちの父と同世代の人が、戦地でまた占領した町で共通して犯してきたことだったのだ。このような辛い経験をこれからの若者に、決して持たせてはならない。これは僕たちに課せられた使命だ。憲法第9条をこれからも宝物として守り続け、次の世代にバトンタッチしなければ行けないと考えている。
■ 呼びかけ人
青山 裕彦 (広島大学医学部解剖学教授)
上田 喜清 (広島県保険医協会歯科幹事会会長)
大久保 利晃 (産業医科大学名誉教授・前学長)

片岡 勝子 (広島大学医学部教授)
小池 秀爾 (医療法人秀明会小池病院院長)
清水 一 (広島大学大学院保健学研究科教授)
高田 昇 (広島大学病院輸血部長)
谷本 啓二 (広島大学歯学部教授)
長谷 憲 (広島県保険医協会理事長)
林 奉権 ((財)放射線影響研究所・免疫学研究室長)
本家 好文 (広島県緩和ケア支援センター長)
松浦 義和 (松浦整形外科医院院長)
丸屋 博 (広島共立病院名誉院長)
安名 弘行 (神石郡歯科医師会会長)
■ ニュース
第19号を発送しました(2013年5月)。
■ 行事

劇映画 渡されたバトン〜さよなら原発 上映会
http://www.cinema-indies.co.jp/aozora3/index.php

2013年7月7日(日)@10:3012:30/A14:0016:00
島平和記念資料館東館地下「メモリアルホール」
前売:一般 1,000円(当日1,300円)/ペア 1,800円(当日なし)
高校生以下無料.製作協力券もご利用いただけます
■ リンク
九条の会オフィシャルサイト
医療者の会・全国
■ 賛同
広島県で医療に携わる方々のご賛同を呼びかけます。
113名(2013年4月1日現在)
● 会の運営は賛同者からの寄付で賄っています。ご賛同にあわせて寄付をお願いいたします。
● 寄付は1口1000円としますが、これ以外の金額でも受け付けます。
● 郵便局にある郵便払込票(青枠)をご利用いただき、ご住所、お電話番号、職種、をご記入の上、寄付金をお振込みください。
● お知らせいただいたお名前等は今後のニュース発送先とて登録させていただきます。
● 振込用紙でご賛同をお寄せいただく際、1枚で複数の方をご記入いただいても構いません。

■振込先    01310-4-96049
■加入者名  ひろしま医療人・九条の会
恐れ入りますが、手数料は払込み者負担にてお願いいたします。
〒732-0825 広島県広島市南区金屋町2番15号広島駅前通マークビル広島4F広島県保険医協会気付
TEL082.262.5424 FAX082.262.5427 iryojin9*hiroshima-hokeni.jp(*は@に変更して送信)
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